鍼灸治療室 翠明館

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頚椎症cervical spondylosis

西洋医学的な”頚椎症とは・・・”

頚椎症は、頚部脊椎症、頚椎骨軟骨症、頚椎骨関節症などとも言われ、中高年に多く見られる症状です。頚椎椎間板の加齢による変化が基本となり、周囲の組織(骨組織、靭帯、筋)に影響を及ぼし、その結果として脊髄や神経根、交感神経を刺激・圧迫することで、様々な症状を引き起こします。

頚椎症には次の4つの症状に分類されます。

関連痛型
(局所症状型)
日常生活や社会生活に大きな支障をきたすことはないが頚を動かしたときに重怠さや痛みが生じるため何とも言えない不快感を自覚する。
【症状】
項部・肩甲間部痛・肩こり
【病因】
脊椎-洞神経(椎間板性)、後枝内側枝(椎間関節性)、筋・筋膜性、靭帯性、骨性
神経根型 痛みのために日常生活や社会生活に大きな支障をきたすようになる。頚を後屈した状態での作業は、かなりつらい。
【症状】
上肢絵の放散痛、手指のしびれ
【病因】
神経根症 
脊髄型 ボタンをはめる、箸を使う、書字などの動作が困難になるので、日常生活や社会生活にかなりの支障がでてくる。仕事上の制約がでてくるので、職場の配置換えや転職などしなければならないケースもある。
【症状】
手指巧緻障害、痙性歩行
【病因】
脊髄性
バレー症状型 後頭部痛や頭部回旋時に発作的に症状が生じる。交通事故によるむち打ち症などの既往歴を持つことが多い。
【症状】
頭痛、めまい、かすみ目
【病因】
椎骨動脈性、椎骨動脈神経性(交換神経性)

西洋医学的な検査方法は下記のとおりです。

【理学的検査方法】
ジャックソンテスト、スパーリングテスト、、イートンテストなど頚椎圧迫テスト。陽性の場合は、関連痛型、神経根型を疑う。陰性は脊髄型。

【問診】
疼痛の性質や経過、外傷歴の有無、職業、上・下肢症状、膀胱障害の有無など。

【画像検査】
X線やCT,MRIの画像所見で、椎間板の変性、脊髄の圧迫などを確認。また、類似疾患として、転位性脊髄腫瘍、化膿性脊髄炎などの鑑別診断も併せて行う。

西洋医学的な治療方法は下記のとおりです。

関連痛型
(局所症状型)
薬物療法・温熱療法・低周波通電、神経ブロック、牽引療法
神経根型 薬物療法・温熱療法・低周波通電、神経ブロック、牽引療法
脊髄型 薬物療法・装具療法、神経ブロック、牽引療法

頚椎症のタイプ別鍼灸治療方法

【基本治療】

頚椎症の鍼灸治療は、基本的に身体症状に応じて鍼治療をします。痛みやこり、痺れのある部位、筋の過緊張部位、圧痛・硬結の部分へ直接鍼をし置鍼をします。また、こりや筋の過緊張が強い場合は、鍼通電療法を行います。

タイプ別に下記のとおり鍼灸治療をしていきます。

関連痛型 痛みやこり、痺れのある部位、筋の過緊張、圧痛、硬結部位へ鍼をして、15分程度置鍼。 筋の過緊張の場合は、緊張の強い筋にある経穴に鍼をして鍼通電療法を行う。
【主な使用経穴】天柱、肩井、風池
神経根型 上肢の痺れや放散痛がみられるときに障害部位の頚椎棘突起間と末梢部の経穴に鍼をして、鍼通電療法を行う。
【主な使用経穴】
C5の神経根障害:C4/5棘突起間-曲池
C6の神経根障害:C5/6棘突起間-合谷
C7の神経根障害:C6/7棘突起間-内関
C8の失敬今障害:C7/Th1棘突起間-神門
脊髄型 脊髄型については鍼灸治療の効果はあまり期待できないが、頭痛や頚から肩にかけての痛みに対する治療により症状の緩和を図る。
バレー症状型 症状のある後頚部、肩部、背部に鍼をして15分程度置鍼をする。また、交感神経症状があることから、頚部の交換神経節(星状神経節)へのスーパーライザー照射を行うことで交感神経の亢進を抑制し症状の緩和を図る。

治療期間と周期

発症後、なるべく早い段階から治療を開始すると予後が良くなります。発症直後は週2~3回を基本として、筋の過緊張と神経の圧迫を改善する治療を中心に行います。その後、症状に合わせて、週1回程度行っていきます。体調に合わせて治療期間を設定していきます。

保険適用の症状ですので、医師の同意書を持参していただければ、保険診療による治療をしていきますす。保険診療をご希望の方は、こちらのページをご覧の上、メールまたは電話にてお問い合わせください。

お問い合わせ

下記よりお気軽にお問い合わせください。

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