不妊症の症例Case of infertility
不妊症の原因：子宮筋腫・子宮内膜症 40歳
| 年齢・性別 | 40歳 女性 |
|---|---|
| 結婚および不妊期間 | 結婚3年1ヶ月 |
| 不妊治療歴 | 2年5ヶ月 タイミング療法 体外受精 |
| 弁証論治 | 気滞瘀血証 理気行滞・活血化瘀法 |
| 鍼灸治療の期間と回数 | 4ヶ月 14回 |
| 経過 | タイミング療法から体外受精にステップアップして妊娠はしたが、5週で化学流産になってしまった。子宮筋腫があり、子宮内膜症の疑いもあるといわれ、子宮環境を整えて、妊娠しやすい体質に改善したいと来院。 仕事が忙しく、疲労とストレスが溜まっている。周期はほぼ28日と安定しているが、月経前症候群で、月経前に体調が崩れる。経血に血塊があり、痛経もある。典型的な?血体質で、気の滞りのために血液循環がかなり悪くなっている。年齢的に腎気を補い妊孕性を高めつつ、気血の流れを良くし子宮環境を改善する治療をしていく。 3回目の治療後、月経前後の症状が改善していることを自覚。体がリラックスしていることを感じている。6回目の治療後採卵をし、胚盤胞にて凍結。9回目の治療後、子宮内膜もいつもよりも厚くなり、移植をする。判定の結果、陽性反応が出たが、前回のこともあるので、その後、数回治療をして、心拍が確認できた10週目で治療を終了。現在も順調に妊娠は継続している。 |
不妊症の原因：原因不明 40歳
| 年齢・性別 | 40歳 女性 |
|---|---|
| 結婚および不妊期間 | 結婚2年6ヶ月 |
| 不妊治療歴 | 6ヶ月 体外受精 |
| 弁証論治 | 脾腎気虚証 益気健脾法 |
| 鍼灸治療の期間と回数 | 1年 27回 |
| 経過 | 年齢のこともあり結婚後早い時期から体外受精を始めるが、卵のグレードが悪く、胚盤胞にならなかったり、胚盤胞になって移植をしても着床しなかったりを繰り返していた。仕事から休日も不定期なことから、疲労とストレスが溜まっていることを自覚。少しでも卵のグレードを良くしたいと来院。 仕事のため海外出張が多く、疲労とストレスが溜まっている。自律神経が乱れ、月経周期も不定期。ホルモン値や子宮、卵管などには特に問題はなく、年齢的な要因だろうとのことで原因不明の不妊と診断されていた。胃腸系が弱く、下痢つ便秘を繰り返している。月経痛は強くないが、月経前に頭痛、肩こり、眠気等がある。体質的には脾気虚で、ストレスにより気の滞りがある。まずは、脾気を補いつつ、身体をリラックスさせて自律神経を整え、ホルモンバランスを安定させることで卵巣機能を改善していく治療をしていく。 5回目の治療後、月経周期が延び、月経前の症状も少なくなっている。7回目の治療後、13個採卵、7個胚盤胞にて凍結することができた。今までの倍以上の数が凍結できた。13回目の治療後、月経周期が28日周期とほぼ正常な周期に戻っている。ホルモンバランスも改善している。16回目の治療後、凍結胚を移植したが、判定は陰性。しばらく海外出張のため治療を中断し、3か月後に再開。20回目の治療後、再び採卵。今回は採卵周期に初期胚を移植。判定の結果、陽性反応が出た。その後、数回治療をして、心拍が確認できた10週目で治療を終了。現在も順調に妊娠は継続している。 |
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